はじめに
商売をする上でWebサイト(ホームページ)をどのような位置づけにするのかによって目標や予算の組み方が変わってきます。理想を言えば「優秀な営業担当者が商品を上手に説明してくれて、なおかつ注文も受けてくれる」そんなページにしたいものです。商品を売りたいがために安易にショッピングモールに参加しても管理費用分赤字になるだけかもしれません。綿密な計画が成功に結びつきます。
良いWebサイト(ホームページ)とは
コンセプトがはっきりしていて情報が多い
当たり前のことですが、何のサイトなのかはっきりしていて情報がたくさん詰まっているサイトです。情報量が重要です。具体的にはクローラーが探しだせる数段落の文章と完全な形のキーワードを入れることが大切です。ホームページに来て頂いた方にじっくり読んでいただけるくらいボリュームのあるテキストで、文章として筋が通っていてわかりやすいことが必要です。文字がくるくる回り、写真ばかりが並んでいるのは自己満足であることが多いのです。もっとも基本的なことですが、人間が見て為になる、問題解決につながるサイトは信頼できる良いサイトといえます。
正しい文書構造で書かれている(W3C規定にのっとっている)
新聞、雑誌などでも文章をわかりやすく伝えるためには大見出し、中見出し、小見出しがあって文章や写真があります。WEBサイトでも同じで、論理的に整理された文書構造をまもっている記述はロボット(サーチエンジンのクローラー)が情報を収集しやすいサイトになるのでサーチエンジンでの評価が高いサイトということができます。
更新されていて、鮮度の高い情報がある
会社案内だけ掲載していて更新していないサイトをよく見かけます。更新されていないサイトはサイト自体の価値を下げてしまいます。新着情報などで常に新しい情報を発信しているとクローラーが頻繁に訪れるので、サイトの存在をアピールすることができます。CMSの仕組みをもったサイトはhtmlの知識がなくても更新しやすいので、最近ではとても人気があります。
お問い合わせがくるなど実際に訪問者にアクションをおこさせる
アクセス数が伸びても単純に見てもらってるだけでは良いホームページとは言えません。実際にお問い合わせがきたり、会員に登録したり、そのサイトが期待するユーザーの最終目的のことをコンバージョンといい、アクセス数に対するコンバージョン数をコンバージョン・レート(CVR)と呼びます。
Google Analyticsを利用して、色々な角度からCVRを上げるための改修点を導き出します。
一日の訪問数、ページ遷移の動向、サイト滞在時間、TOPページからの離脱率など色々な角度からCVRを上げるための改修点を考えるなど、公開してからもメンテナンスを加えていくことが大切です。
信頼されているサイトからリンクされている(質の高い外部リンク)
ほかのWebサイトからのリンクが多いWebサイトは、人気があると見なされ、検索結果のランキングも高くなる傾向があります。重要なのはリンクの数ではなくリンクの質です。ご自分のWebサイトのコンテンツに関連したテーマで、高いランキングを示す他のWebサイトのオーナーに連絡し、あなたのWebサイトにリンクしてもらえないかどうかを相談してみましょう。また、あなたのWebサイト内のページが正しく相互リンクできているかを確認してください。(悪質なSEO業者から質の悪い外部リンクをはられると最初は検索順位が上がってもあとでどんどん下がることもありますから気をつける必要があります。)
アクセス数アップの秘策とは
無料プレゼントで見せ掛けのアクセス数を増やしてもだめです。本当にその情報が必要な人に見てもらわなくては意味がないからです。それではどのようにお客様の反応を得るのでしょうか?それにはフォームという仕組みを使います。よくアンケートや商品注文に使っているものです。最初の目標は0.5%のレスポンスです。1,000人ホームページを見たら5人から問合せや要望が上がってくるように目標を設定します。それではレスポンスの高いページを作るにはどうしたらよいでしょう?
サーチエンジン対策(SEO)
いまやWebサイト(ホームページ)を語るときにあたりまえのように語られるのがSEOです。SEO は “Search Engine Optimizer (サーチ エンジン最適化プログラム)” の略です。サーチエンジンとはYAHOO!やGoogleといった「キーワード」を小窓に入力して[検索]ボタンを押すと自分に必要なWebサイトを順に教えてくれるサービスです。YAHOO! はディレクトリ複合型、Googleはロボット型の一番人気サイトです。
アクセス解析を行う
訪問者がどこから来たのか、なんというキーワードでたどり着いたのかを知っておく必要があります。毎日分析する必要はありません。月に一度でかまいません。Google Analytics(グーグル・アナリティクス) を利用して分析をします。
どんなWebサイトを作ればよいか?
世の中のWebサイトを大まか4つに分類すると、次のようになります。
デザインが良く、内容も良い(必要な情報が十分にある)
デザインは悪いが、内容は良い(必要な情報が十分にある)
デザインは良いが、内容が悪い(必要な情報が十分にない)
デザインも悪いが、内容も悪い(必要な情報が十分にない)
一般的には上から順に世の中から必要とされるサイトですが、3番の分類が以外と多いのです。これはWeb制作会社に頼りきったため内容が希薄になったと思われます。最低限手書きでも良いですから商品の詳細説明とサイトマップは考えておく必要があります。
段階的に投資する
最初からフルコースでWebサイトを構築する必要はありません。いつでも好きなタイミングで更新したりプログラムやデータベースが必要になれば追加したりできるのがWebの特徴なのです。